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【セミナー】INDD + dot-Ai 2014 〜文字と組版〜

公開日:2014年10月19日 最終更新日:2014年10月20日

2014年10月18日に開催された「INDD + dot-Ai 2014 〜文字と組版〜」に行ってきました。セミナー全体の構成のおかげで、原理原則などのベースとなる要素から、道具の適切な使い方、私達がつくるものへの向き合い方、それらをどう形にしてアウトプットするのかを整理することができたセミナー(週明けからのやる気も出ました)でした。演目はこちら。

演目

基調講演「フォーマットをつくる」 鈴木 一誌さん

目的別文字詰め・文字組み、はじめの一歩 森 裕司さん&尾花 暁さん

Illustrator/InDesign両刀遣いテクニック 大倉 壽子さん

文字と組版をもうちょっと考える〜コンポーザーや文字組みアキ量設定でなにが起こっているのか? 丸山 邦朋さん

セッション:文字の周辺、文字の真ん中 大日本タイポ組合のおふたり

理論やアナログは大事

全体的な内容は、鈴木さんが「原理原則」を、森さん尾花さん大倉さんが「道具の仕組み、特性の理解」を、丸山さんが「思考」を、大日本タイポ組合のおふたりが「アウトプット」と、4つのテーマがあったように感じました。

鈴木さんが基調講演にておっしゃっていたように、「システムはいつ変化するかわからない」のです。今はIllustratorやInDesignがシステムでもありDTPに使う道具ですが、変化に対応するにはシステムや道具に依存しない「原理原則」や、「自分だったら◯◯を●●と思う(鈴木さんの言葉を借りるなら「自分のモノサシ」です)」といったアナログ要素を育てていく必要があります。道具と一緒に自分も進化していかなければ。

オペレーションの効率化を考えていると、「何を作るか」から離れて「どう作るか(いや、「どう作るか」も重要なんですが)」に意識が向きがちなので、ツール、ソフトはあくまでも「道具」と改めて意識し、「何をどう作るか」まで高められればいいと思います。

道具

で、今デザインに使う主な道具といえばIllustrator(以下Ai)、InDesign(以下Id)などです。ハサミや包丁は「切る」ということに特化した単機能の道具ですが、AiやIdは「文字を詰める」「画像をレイアウトする」という行動一つにも様々な機能があります。

原理原則やロジックを自らの頭に入れても、それらを形にするには道具を適切に使えないといけません。過去、カラス口やロットリングを使えなければ仕事にならなかったのとほぼ同様でしょう。AiとIdの共通している機能(カーニングなど)、同様の結果を得るためのAi/Idそれぞれのアプローチ方法が紹介されたので、片方しか道具を使っていない人も、もう一方の道具を「使ってみたい」気持ちになったと思います。

考え方

道具は最適な使い方、つまり正解に近い手法があるわけですが、私達がつくるもの(書籍、雑誌、フライヤーなど)には、売上や反響といった「評価」はあっても「こうすれば大丈夫」という「正解」はないと考えています。「組版」はともすれば「正解」を求めがち、あるいは「これが正解」という例を安易に紹介してしまいがちです。(そのおかげで燃え出してしまうサイトもありますよね…)ものかのさんは、「文字組版が抱える矛盾に対する多様なルールは、混乱ではなく豊かさ、言葉が言葉であろうとする複雑さ」「思考停止になってはいけない」と強調していました。情熱的でありながら攻撃的排他的でなく、気が引き締まるセッションでした。

アウトプット

ロジックやベースがあって、何をどう作るかがあっても、「何をつくれば」売上や反響などの「評価」があるかも考えないといけません。せっかくなら作る側も面白いものがいいですよね…。大日本タイポ組合のお二人は、書道もされているということで、きっと文字に対する造詣はかなり深いでしょう。

「パンや餅で文字を作る(フォント化する?)」みたいなユニークな企画も、知識やノウハウがあるからこそ可能な発想ですよね。また知識やノウハウがあっても、「何と組み合わせるか」「どう世界との接点をみつけるか」という視点がなければ価値をつくるのは難しいと思いました。テーマこそ「文字と組版」でしたが、「持っている情報や知識を形にしたい」欲があるとすると、「原理原則を知る」→「土台となる考え方を作る」→「形にしたいものを作るための道具を適切に使う」→「面白く、目に止まり、魅力的なアウトプットをする」というものづくりの理想を感じることができたセミナーでした。

つぶやきのまとめ

INDD + dot-Ai 2014(2014年10月18日開催)#idai2014

公式サイト

INDD + dot-Ai 2014(2014年10月18日開催)

大日本タイポ組合関連

大日本タイポ組合

新世界タイポ研究会

文字による文字のための文字のサイトtype.center

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