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DTPの勉強会 第10回「和欧混植」「Acrobatで校正」「ちょい足し、Adobe DPS」

公開日:2013年6月16日 最終更新日:2013年7月1日

2013年6月15日にTKP神田ビジネスセンターにて開催された「DTPの勉強会」に行ってきました。テーマは「和欧混植」。スピーカーはきえだ ゆうすけさん。

私は仕事柄、アプリケーションのガイドブックやプログラミング系の書籍を制作することが多いので、どうしても和文欧文の混ざった本文を組むことが多いです。是非参考にしたく、参加しました。

「混植」の定義

まず、「混植」の定義から。“組版の1つで、複数の書体あるいはスクリプトを用いる組版”をいうとのこと。で、「スクリプト」とは“文字あるいは記号の集合で、一つあるいは複数の言語を記述するもの”ということ。日本語では平仮名、片仮名、漢字を指します。

「和欧混植」の定義

「和欧混植」は、“和文を主、欧文を従とした混植のこと”と定義されました。そして、和文とは“ある書体の部分集合で、全角の仮想ボディをもつ日本語を表すスクリプト、印物、および約物”、欧文とは“ある書体の部分集合で、プロポーショナルあるいは固有で等幅な仮想ボディをもつラテン文字のこと”と定義されました。

「和欧混植」の原則など

「和欧混植」の原則として、「和文は和文のルールで、欧文は欧文のルールで組む」ということ。

つまり「和文はべた組み」「欧文は分かち組み(単語間にスペースを入れて組む)」にしたがって組むことになります。

和文は任意の文字で改行が可能で、一方欧文は改行可能部分は限られ、「単語間」「パンクチュエーション(ピリオドやカンマなど)」「ハイフネーション(辞書に依る。制作者の判断で変更してはいけない)」で改行が可能です。

プロトリュージョン

プロトリュージョンは、「版面から一部を突出させ、見た目の不一致を視覚上修正する」テクニックです。「ぶらさがり」とは意図が異なるものです。(ぶらさがりは組版の仕様、プロトリュージョンは視覚上の修正)

和文と欧文の運動

和文は■と●の連続で動きを見せます(文字から文字へ動く)。一方欧文は面の連続で動きます(単語から単語へ動く)。

区切りの無い文は大変読みづらいので、「ブレイク」という間をおきます。これは、小学校の国語の授業で「。」は2拍おく、「、」は1拍おくと習ったことを連想すればわかりやすいいうことです。

句読点など約物の直後に二分以上のアキがあると不要な断絶が発生し、誤読につながるため避けなければいけません。

慣習と禁忌

論文や医学誌に多いですが、和文中にピリオド、カンマを使用する慣習があります。ただし、欧文のピリオド、カンマを和文中に使用すること、句読点とピリオド、カンマを混用することは禁忌とされます。

自分的まとめ

今回参加して重要に感じたことは、「和文は和文のルールで、欧文は欧文のルールで組む」ということです。混植だからといって特殊なルールがあるわけではないということです。

そのかわり、組濃度、書体の兼ね合い、括弧内に欧文を含む場合はどうするのか(どちらの括弧をつかうのか)、またそれは版面全体で考える必要があることなど、考えることは多くなります。

ただ、あくまできえださんが考えるのは「読者の利益」「読者に誤読をさせない配慮」であることが重要とのことです。

また、「InDesignではこう組む」というアプリケーションに依る話ではなく、原則の話だったので、常に考えておく必要のあることと思います。それを「何で」「どうすれば」組むことができるかは、個々の事例になってくるということでしょう。

ショートセッション:Acrobatのちょっと以外かもしれない校正方法

ともちゃんさんによるショートセッションです。fdfファイルによる注釈の共有方法、ハイパーリンクを残したままWebページをPDFに書き出す方法、PDFの比較検版ツールなど、Acrobatでの校正にとどまらない使い方や便利なツールを紹介していました。

注釈ファイルによる共有は、1つのPDFをベースに複数人の赤字および確認事項を書き込めるので、チーム作業では大変便利な印象を受けました。

ショートセッション:ちょい足し、Adobe DPS

クロチョコさんによるAdobe DPSに関するショートセッションです。Adobe DPSとは、InDesignを使用して、iPadなどiOS製品向けのコンテンツを作成するサービスです。

スライドショーや写真の360度ビューなどの基本機能の後、「URLスキーム」を紹介していました。URLの入力により、アプリの起動ができるというものです。例えばコンテンツ中に「お問い合わせ」用のボタンを作っておいて、タップすると「メール」アプリが起動する…と言う具合に使用することができます。

GIFアニメを配置することでもコンテンツの表現力をアップできるとのことで、作例をもとに解説していました。

セッション用のスライドもDPSで作成したとのことです。自分も何かつくってみようかな…

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