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【セミナー】来たよDot-ai!(後編)

公開日:2013年7月7日 最終更新日:2017年7月17日

前編から続く、Dot-aiレポート後編です。第3セッションはアピアランスやグラフィックスタイルからちょっと離れて、「こういう機能をイラレにつけてほしい」「この機能ってバグじゃないか?」といった、ユーザーの希望や疑問をぶつけてみようというものです。

セッション3:アドビさんに言いたい聞きたい問いつめたい!(「ちくちく日記」:あかねさん、アドビシステムズ:岩本さん、)

Adobeの、Illustrator製品担当である岩本 崇さんに、あかねさんがユーザー代表としていろいろ質問するというセッションです。

兄弟イベントの「INDD」でも同じテーマでセッションがあったりしますが…お二人の掛け合いが大変面白かったです。

…もちろんセッション内容も聞いてましたよ…

以下、箇条書きで。

・落ちないようにしてほしい

保存せずにノリノリで作業していて、ふとした拍子にこんなこと(▼)になる…みなさんも経験があると思います。

イラレが落ちたー!

今までの作業が…

を回避できるよう、落ちないようにしてほしいということです。PCアプリケーションではなかなか難しいとは思いますが、実現してほしいですね…こまめに保存しろよと言われればそれまでなんですが。

・自動保存ほしい

墜ちないようにするのが厳しいなら、せめてこの機能は欲しい! InDesignは途中で落ちてもidlkファイルを削除しなければデータが復活するので、こんな機能が実装されればとても嬉しいですね。

・InDesign的な文字組み機能がほしい

結構出ていました。正規表現とか、InDesignに搭載されている文字関係の機能をIllustratorにも実装して欲しいということ。

確かに欲しい、欲しいんですが(先頭文字スタイルとか)、通常の文字/段落スタイルを使うとかなり重くなるIllustratorに、InDesign級のテキスト処理機能を実装したら、「ほぼ動かない」くらいの処理速度になってしまわないかが不安です。

…きっとAdobeの人が何とかしてくれますよね!

ぜひおねがいします

他には、「もっと軽くして欲しい」「アピアランスのインターフェイス」etc…が挙がっていました。岩本さん曰く、「最近のIllustratorは64bit対応で確実に高速になっている」ということでした。私は残念ながらあまり早くなったという実感を得られていませんが、きっとそれは、ユーザーのパワーアップが早く、Illustratorの進化より早くなっているからなのかもしれません。

セッション4:達人さん、いらっしゃい!①(カワココさん)

達人アピアランスセッションの第一弾はカワココさん。

…ものすごく作業が早い!パターン+Photoshop効果+描画モードを駆使したギンガムチェック、パターンを使用したパンチメタル、リボン型オブジェクトをグループ化してからのワープなど、全ての作業に無駄がない美しいオペレーションでした。

効果の設定値を見れば同じものは作れるかもしれないのですが、そこに至るまでの過程をどう導きだすか、どういう考え方でアプローチするか、を考えさせられるセッションでした。

セッション5:達人さん、いらっしゃい!②(株式会社ナナメウエ:鈴木ともひろさん)

達人アピアランスセッションの第二弾は鈴木ともひろさん。お仕事はUIデザイナー(アプリのボタン、操作画面等を設計するデザイナー)です。

アピアランスのみで、とても質感豊かなカメラアイコンを作成するという脅威のワザを見せてくれました。

「ドロップシャドウ等の設定値の継承」のように、細かい操作性をアップするワザもあり、とてもIllustratorをいじりはじめて1年未満と思えませんでした。スゴイ!

アピアランス以上に参考になったのは、「ものの見方」でした。カメラアイコンに限らず、光源や質感など、そこを意識/理解して物体を観察していると、色を決めるにも、グラデーションの機能を有効に使える筈なので。

セッション6:達人さん、いらっしゃい!③(五十嵐華子(hamko)さん/尾花暁さん)

達人アピアランスセッションの第三弾は五十嵐華子さんと尾花暁さん。

作例がかわいらしい! しかもそれでいて、きっちり構造化されたデータです。

「ブラシのグレー濃度をコントロールすることで、透明な文字飾りをつくる」「散布ブラシで文字にキラキラをつける」「[パスファインダー効果]を使って、文字数の増減に対応するリボン」など、デザイン性+データの構造を両立した、お手本にしたいデータの作り方でした。

重要になってくるのはやはり「基本」と思うセッションでした。裏技的な使い方をしているわけではなく、散布ブラシや、変形効果など、ひとつひとつの効果を「的確に」使用することでできるワザだと感じました。

セッション7:達人さん、いらっしゃい!④(茄子川導彦(みっちー)さん/尾花暁さん)

達人アピアランスセッションの第三弾は茄子川導彦(みっちー)さんと、前回に続き尾花暁さん。

グループに対してのアピアランスということで、DTPのかゆい所に手が届く、大変実用的なものでした。

「楕円と、先を尖らせた線を使う吹き出し(線をいじることで吹き出しの向きを変更できる)」「線幅が異なる地図に一括でふちをつける」「矢印にふちをつける」「破線とパスファインダーを使用した、変形に対応できるメモ用紙」などをデモしました。

…再利用性、修正への対応力がとてつもなく高い。

という印象です。1つのオブジェクトを作る/修正するにはあまり時間を必要としなくても、オブジェクト数が増えるとその修正にかかる時間は膨大になります。みっちーさんのアピアランスは、一カ所を修正するだけで「吹き出しの向き」「矢印のふちの幅」を変更できる…というように、修正が発生しそうな部分に対応できるレベルが凄く高いです。

鍵となるのは「パスのアウトライン」「オブジェクトのアウトライン」効果です。吹き出しやメモ帳で使用された線には、ほとんどこの効果が使用されています。

まとめ

全てのセッションを聞いて、やはり重要と感じたのは「アプリケーション」の基礎と「観察」の基礎です。

「機能を」「どのように」使うのかということと、「見た物を」「どうやって」アプリケーションで再現するか。

アプリケーションには、効率的に制作する機能はある程度備わっています。効率的に、修正に強い物を作るには、アプリケーションの基本機能に対する理解が必要です。

「何」を作るかは、日々の観察が求められます。データとしてアウトプットするにはアナログ的に頭の中で完成させないといけません。

「観察」によるインプットと、「アプリケーションへの理解」で可能となる素早いアウトプット。これはIllustratorに限ったことではないと思います。

「観察」は日々の積み重ねなので、まずは「機能」から、じゃんけんの景品でいただいた「Illustrator ABC」で、もう一度初めからやり直しだ!

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