公開日:2018年3月21日
愛用していたMacのUSキーボード、今年に入ってから「commandキーまたはoptionキーが押しっぱなしと認識されることがある」「スペースバーで変換ができなくなる」など結構まずい症状があらわれはじめ、だましだまし使っていましたがキーボードを新調しました。
新しいキーボードはAdobe MAXのロジクールブースで当たった「CRAFT」。キーボードを変更して1ヶ月くらい使ったところ、これまでのキーボードとくらべかなり静かにキータッチができ、大変使いやすいキーボードです。
キーの高さが低く、勢い良くタイピングしても「パタタタタタタ…」くらいの音で文字入力できます。「ガタガタガタガタッターン!!」のようなけたたましい打鍵音になるキーボードが苦手なのでとても良い点です。
入力が反映されるレスポンスも早く、キーが低い故に強く打たなくても認識されるので軽く静かなタッチで入力が可能です。
また、キーの中心に深めのくぼみがあります。指先にフィットするような形状になっているため、長時間の入力作業では手が疲れにくくなります。
MacとWindows兼用ですが、「カタカナ/ひらがなキー」「半角/全角キー」があるなど、Windowsで使ったほうがフルに性能が活かせそうな感じがします※。
※Macで使用した場合US配列として認識される。Karabinerで設定すれば、CRAFTに通常で搭載されている「ひらがな」「英数」以外にも左右のcommandキーを入力モード切替に使える。
キーボード最下段の修飾キーの配置は結構クセがあるので、Macで使う場合はシステム環境設定で一部入れ替えた方がいいでしょう。
「カタカナ/ひらがなキー」はMacだと完全に無効キーになってしまいます。「Keyboard Maestro」や「Karabiner」でどうにかしたいところですが、3/20現在進展がありません…
キーボード左上に「CROWN」という名称のジョグダイヤルがあります※1。「回す」「押す」「押しながら回す」の3つのジェスチャーにそれぞれショートカットキーや音量調節などの機能が使用可能。
PhotoshopなどのAdobeアプリケーション、WordなどのOfficeスイートでは、管理用アプリケーションを使ってそれぞれ機能を設定できます。※2。
※1 CROWNは付け外しできるパーツではなく、位置はキーボードの左上に固定。左利きの人は右手でCROWNを操作することになるはずなので、「どうするんだこれ?」と引っかかる点も。
※2「押しながら回す」に関しては、アプリごとの動作設定はできずPC全体での動作のみ設定できる。
「回す」ジェスチャには「コンテキスト」という機能がデフォルトで設定されています。
Photoshopではブラシサイズ、流量などの調整、Illustrator、InDesignでは線幅、行送り、文字サイズなどをダイヤルを回して変更できますが、PhotoshopやIllustratorはともかくInDesignでライブな変更がスムーズにできる状態なのは危ないので、使用するアプリによってはショートカットキーを割り当てておくくらいの使い方が無難です。
私の場合、「回す」ジェスチャにPhotoshopでは「前のブラシ/次のブラシ」のキーボードショートカットを、InDesignでは「前のオブジェクト/次のオブジェクト」のキーボードショートカットをそれぞれ割り当てています。というのも、「回すことにより選択項目を切り替える」動作にしておけば違和感なく使えるだろうと考えたためです。
すでにキーボードショートカットをバリバリカスタマイズしているユーザーなら、CROWNの出番は少ないかもしれません。
箱を開き中身を取り出すと、クイックスタートガイド、USB-Type C充電ケーブル、ワイヤレスアダプタ、キーボード本体が封入されています。紙のマニュアルが入っているのは地味に助かります。
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