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【DTP】1級プリプレス技能士(製版技能士)合格へ向けて

公開日:2020年3月17日 最終更新日:2020年6月7日

 先日、技能士検定を受けて合格の通知がきました。検定職種はプリプレス、DTP作業です。

 申請方法は公式のサイトがあるのでそれを参照していただくとして、申請から試験まで、資格取得にあたってどう対策していったかを記載していきます。

 DTPを何年かやっていれば、猛勉強は必要ない印象を受けました。あくまで忘れていることの再確認中心でやってます。

1.申請と過去問発行

 筆者が受検したのは後期日程。10月半ばに申請、年明け1月下旬~2月上旬で実技、筆記試験 というスケジュールでした。申請から試験本番まで3~4ヶ月ある計算です。

 窓口で直近の過去問を実技、学科ともに有料で発行してもらえます。受検申請と同時に発行してもらったほうが何度も役場に行かずにすむので楽でしょう。

 このとき、更にさかのぼった過去問を発行してもらうことはできないので、問題の分析は前回の過去問のみでやることになります。

2. 申請直後:現在の状態を把握する

 まずは全く印刷、DTP関連書籍を見ないで学科の過去問を解いて、ここでどれだけ無勉強で点が取れるのかを把握します。ジャンルはなかなか広く、DTPアプリの知識だけではちょっと厳しい、といった感じです。

  • 各印刷方法の特徴
  • ドットゲインなど、印刷で起こり得る現象について
  • FMスクリーニング、AMスクリーニングの違い
  • 安全衛生法
  • RGB、CMYK、l*a*b*といったカラーまわりの知識
  • USB、Thunderboltなどインターフェイス周り
  • フォント、本の部位など組版用語
  • ネットワーク周辺

 などなど、実務で関わってる部分以外はさっぱり忘れているところが多く、筆者はノー勉強では50問中34問の正解で「ギリギリ合格(65%以上)」レベルでした。

3.最初の1週間:参考書を見ながら確実に過去問を解く

 はじめは、「間違えたところ」「なんとなく正解したところ」を優先して、参考書を見ながら過去問を解きます。ざっくりとでOKなので、問題に対して「○○という理由からこれが正解」とできるくらいを目標に。参考書を見ながら満点を取っておけばバッチリ。

  「年ごとに内容が新しくなったバージョンが発売される」「印刷、製本、DTP、ネットワーク、新技術など記載されている情報が幅広い」といった理由から、 オススメの参考書はボーンデジタルの カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典 です。

  技能士試験の筆記問題は比較的新しい技術について触れている問題(Thunderbolt、プロセスレスCTP、ノンVOCインキ、高演色印刷など)が確実に出題されます。 毎年アップデートされる解説書を使っていれば得点できる分野も多くなるでしょう。

4.2週目から2ヶ月前まで:サボり期

 はい、先程の項目でもっともらしく書きましたが、期間の半分くらいはあまり勉強できずサボっていました。だってロマサガ3が面白いから…。

  とはいえ通勤時にしくみ事典は読んでいました。 ただ、しくみ事典は大きく厚いので、電車内での学習であればサイズ、ページ数ともに印刷学会のカラー図解 印刷技術入門 – 印刷学会出版部が使いやすいです。

5.2ヶ月前から:実技試験対策

  1級の実技試験には、3時間という時間制限※が設けられています。 過去問には実技試験の指定紙がありますが、素材はダウンロードできないため、自身でテキスト入力含めどの作業にどのくらい時間がかかるかを把握しておきましょう。

 おおまかに「レイアウト」「スタイル設定」「写真補正、加工」「表組み作成」「校正」が効率よくできていれば問題ないと思います。

※実際は最大延長3時間半ですが、3時間をすぎると徐々に減点されてしまうので実質3時間と考えます。

 実際の試験ではテキストは大部分支給されるので、過去問をテキスト入力含めて3時間以内でできるのを目標にすればバッチリ。

 ただ、この資格を取ろうという人は実技に関しては問題ないでしょうからあまり神経質になる必要はありません。本番でいつものようにできればいいんです。

6.実技試験日まで:労働安全衛生法など、参考書にあまり載っていない情報を集める

 実技試験のシミュレーションができたら、一旦そちらは置いといて学科試験対策に戻ります。労働安全衛生法関連は必ず出題されるため得点源になるものの、しくみ事典ではカバーできなかったのでネット検索から学習しました。

労働安全衛生規則(安衛則) 目次|安全衛生情報センター 

労働安全衛生法(安衛法)|安全衛生情報センター

 作業に対して必要な明るさ、荷物を置いていい高さ、確保すべき通路の広さ、働いている人数に対して必要な気積など、数値が明確に示されている条文を中心に勉強しておきます。

 安全衛生規則の方に数値で示される項目は固まっているので、こちらを重点的にやったほうが良さそうでした。

7.実技試験当日

 実技試験は、単位を級かポイントから選択のうえ、指定紙に基づいて制作し、PDFを書き出した後にプリントアウトして提出、というものです。

 ペラものだったので、Illustratorで作るかInDesignで作るかは受検者の判断で決めます。筆者は、「表組みがある」「アミを敷いた見出しがある」ことからInDesignでの制作に決めました。

重要なポイント

 受検番号、名前、選択した単位は、試験問題で指定された位置にレイアウト部品として入れる必要があります。他の部分を制作するのに夢中になっていると忘れがちなので要注意。InDesignで作ってる場合は最初にマスターページに置くのが忘れなくていいかも。

8.学科試験1週間前まで: 参考書なしでもう一度過去問を解く

 学科試験の本番が近づいてきたら、参考書を見ずに過去問を解きます。ここで重要なのは選んだ回答の根拠を自分なりに説明できた上で正解することです。「正解の選択肢を覚えた」のではなく、「問題と正解の内容を理解できているか」を重視します。

 このステップで85%以上正解できていれば、筆記試験はじゅうぶん突破できます。

9.学科試験本番まで:念には念を。予想問題と解答をいくつか作っておく

 過去問に何度か触れていれば「この分野ではこんな感じの問題になるかなー」というのがわかってくると思います。

 そこで、予想問題を20問くらい作って、「このパターンで来れば確実に理解しているので正解できる」ものを増やしておきます。ドンピシャ!って感じに出てくれたのはこちら

  • 問(択一)安全衛生規則によれば、機械間、またはこれと他設備間の通路は、1.8m以上の幅が必要である。
    • 答 × 機械間の通路は幅80cm以上。1.8mは、通路面で障害物を置いてはいけない高さである

この予想問題は、「屋内に設ける通路に関する記述として誤っているのはどれか」という形で出てくれました。さらにもう一問。

  • 問(択一)ヒッキーは、版面、ブランケットについたゴミにより、輪っか状の白抜けがでる現象である
    • 答 ○

こちらの予想問題は、「印刷トラブルに関する記述で、誤っているものはどれか」という形で出題されました。ヒッキーの記述が別の現象に対する言葉になっていたためすぐに正答を選べてラッキー。

 上記のように自分で問題と解答を作るので、事柄の説明を兼ねているというメリットが。ただ、間違えた知識を習得しないように、問題の妥当性は参考書を確認しながら精査しましょう。

10.学科試験本番

  最早 ここまできたらしっかり本番に立ち向かうのみです。ただ当たり前ながら非常に重要なことを下記に…

  • 遅刻しないように、前日は早く寝る。会場は予め通知されているので、道のりも調べておけば慌てない。自宅から遠い場所が会場の場合はなおさら
  • 忘れ物をしない。筆者は筆記用具(鉛筆、消しゴム)を忘れたので近所のコンビニに買いに行きましたが、ある程度なら係の人が筆記用具を貸してくれるため慌てないように

 都道府県ごとに異なるとは思いますが、全技能士の学科試験が一つの会場で行われるのでちょっとした大学受験気分だったりします。こんな空気は久しぶりでした。

資格仕事ではないけれど

 DTPは「資格がないとその仕事に従事できない」というタイプの仕事ではないし、資格があるからスキルの高い人、という仕事でもありません。

 ですが、スキルを対外的説得力(いちおう国家資格ですし)のあるものにするには依然資格は役に立ちますし、いざ業界を離れたときに「自分はこの資格を取るくらいまでこの業務をやっていた」という自信を持てます (ある意味卒業証書みたいな感じ) 。

 資格に溺れることなく、今後も自身のスキルを適切に、無限に伸ばしていければと思います。

合格証書とバッジ

技能士バッジ

 合格発表からだいたい3ヶ月で、合格証書とバッジが発行されます。

 本来であれば、合格通知で指定された場所に指定日に行かなければもらえないため、半休取らなきゃいけないじゃん!と思っていましたが、令和元年度後期試験のぶんは社会情勢を考慮されて郵送になりました。

 郵送、または着払いの料金はもちろんこちら負担ですが、出向くときの交通費のようなもの。移動の手間を考えると、これからも郵送になってほしいものです(職員の方はむしろ負担が増えるので大変ですが)。

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