公開日:2017年11月10日
DTP-Transitさんの「ドロップキャップ的に使う番号リスト」に関して、ひとつの提案をば。
理由1:番号が発生するのはほとんどの場合先頭行。そのため番号の文字サイズが大きくなる場合、本文に調整をかけるのは先頭行に絞れる
理由2:箇条書きの自動番号は行スタイルの影響を受けない
上記の2つの理由から、「箇条書き+行スタイル」を用いた手法を提案します。
1.箇条書きで自動番号を設定。桁で合わせるため揃えは「右」に、先頭行インデントを文書の体裁に合わせ調整。
2.箇条書きの[文字スタイル]には垂直比率水平比率を大きくした文字スタイルを設定。
ここまで完了すると、番号の文字サイズが大きくなった関係で1行目のみ上がってしまい、行間がおかしくなります。
3.先頭の行は番号の大きさに引っ張られて行間の広さが変わっているので、段落スタイルに[ドロップキャップと先頭文字スタイル]から、[行スタイル]に「文字揃え→仮想ボディの下」にした文字スタイル(作例では「li-firstline-b」)を[対象→1行]に設定して調整※
※フレームグリッド使用、文字揃え、グリッド揃えが「仮想ボディの中央」の場合。
作例の途中ではベースラインシフトで調整していたんですが、文字揃えを使ったほうが番号の大きさの変更に強いかもしれない…と思い路線変更。読みが当たって万々歳でした。こちらもビフォーアフターを。
もっとも、箇条書きの番号のインデント、フレームグリッドや文字揃えの設定など、ドキュメントの作りによって適宜設定を変える必要がありそうです。今回非常に高まったのは、行スタイルの使いみちが1つ増えたことでした。結構前から実装されているのに、不遇な機能ですよね…
このエントリの作例は、こちらからダウンロードできます。
zipの中には、inddファイル(CC2018)と、idmlファイルが入っています。