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【InDesign】段落囲み罫/背景色の問題点と対策&活用法

公開日:2020年3月12日 最終更新日:2020年3月14日

やっと仕事でもInDesign CC使うようになりました。今まで世話になったなCS5。

  • 段落に囲みや背景色つけられるじゃないかすばらしい …いやすばらしくない。結構面倒な挙動をする機能だった。今回の記事はこれらに対する悪戦苦闘を書いています。
  • パッケージの項目増えてるから該当するスクリプト作り直さないと

フレームグリッドだとグリッド基準になってしまう

 フレームグリッドだと、該当の段落の[上端][下端]はグリッド基準になってしまいます。

段落囲み罫や背景色をテキストフレームで使った場合 段落囲み罫や背景色をフレームグリッドで使った場合

 そのため、「グリッドの文字サイズや行送りと異なる設定」の段落があると末尾を揃えづらく、スタイルでの対応が難しくなります。例えば注釈を入れたい場合とか。

【解決法】

2020年3月現在見つかっていません。迂回路での解決法は下記の手順あたり

  • 表組みで対応
  • 囲み罫や背景は一応スタイルとして登録しておき、その都度下端の値を調整する

フレームグリッド+行取り、なんか参照してる箇所おかしくない?

フレームグリッド+行取り(段落行取りなし)

 フレームグリッド+行取りは、フレームの先頭に来る場合は大丈夫ですがフレームの途中の場合はなぜか上端の基準が一つ前の行になってしまいます。スタイルが2つ必要に…

【解決法】

  段落行取りを設定することで、文字列を基準に罫や背景が作られるので一律の設定が可能。 これでスタイルを余計に増やさなくて済みます。

フレームグリッド+行取り(段落行取りあり)

途中に画像や表組みがあると途切れてしまう。

段落囲み罫や背景色は途中に画像や表組みがあると途切れてしまう

【解決法1】(バッドノウハウだけど)

 一応背景や罫線を同じように見える設定で、表組みを挿入すれば見た目はなんとかなります。この場合見せたい方の表組みは背景用の表組みの中にあるという入れ子構造に。

 「スタイルのみでデコレーションできる」という段落囲み罫、背景色のメリットがほぼ無くなるので正直あまり採りたくはない方法…

【解決法2】(ただし囲み罫+画像の場合のみ)

 囲み罫のみの場合は、インラインで画像を挿入すれば合わせて伸縮してくれます。

 その際、画像の入った段落も同様の囲み罫が設定されている必要があります。

段落囲み罫や背景色は途中に画像や表組みがあると途切れてしまうが、囲み罫+画像の場合のみなんとかなる

「まったく」同じ設定でないと前後の罫線、背景色は結合してくれない

 [段落の囲み罫と背景色]には、[囲み罫]タブの方に[連続する囲み罫と背景色を同じ設定で結合]のチェックがあります。

[連続する囲み罫と背景色を同じ設定で結合]

 これをチェックしておくと、同じ設定の段落が続いたときに線や背景が分かれずにつながってくれます。しかし、この設定もまたクセモノ。囲み罫、背景色ともに「まったく同じ設定」の場合しか有効ではないからです。

 例えば下記の場合、全ての段落に同様の囲み罫を設定している状態で「はい、水」の箇所だけ背景色を加えます。

全ての段落に同様の囲み罫を設定している状態から、一部だけ背景色も追加すると…

 設定が完全一致ではなくなったので、次段落との境にある線が出てきてしまいました。これは良くない…

設定が完全一致しなくなったので、次段落との境目が出てきてしまう

 このような動きをするため、「コラムは全部囲み罫、コラムの見出しだけは罫を維持して背景に色を付ける」といった運用は[段落の囲み罫と背景色]だけではうまくできません。

【解決法】

 段落境界線を使って擬似的に対応します。計算が面倒なのが少々厄介。もちろん飾る度合いによってはこれで対応できないことも。

段落境界線で擬似的に対応

検索で拾えない

  [段落囲み罫][段落の背景色]は [検索と置換]のメニューにはなく、もしこれらを探したい場合、「段落囲み罫または背景色が設定されたスタイルが適用されているか」を探さないといけません(ちなみに[段落境界線]も検索できません )。

 ローカルで設定されている場合はスクリプトを使って見つけるしかなく、 paragraphの プロパティ paragraphBorderOnとparagraphShadingOnがそれぞれ囲み罫、背景色に該当します。

 下記にざっくりチェックのスクリプトを書いておきます。

var doc=app.activeDocument;
var sel=doc.selection[0];
var pars=sel.paragraphs;

for(var i=pars.length-1;i>-1;i--){
	if((pars[i].paragraphBorderOn==true)&&(pars[i].paragraphShadingOn==false)){
		alert("段落囲み罫が設定された段落です");
		}
	if((pars[i].paragraphBorderOn==false)&&(pars[i].paragraphShadingOn==true)){
		alert("段落背景色が設定された段落です");
		}
	if((pars[i].paragraphBorderOn==true)&&(pars[i].paragraphShadingOn==true)){
		alert("段落囲み罫、背景色が設定された段落です");
	}
}

表示が一定しない

 同じ設定の罫線、背景色の段落が続くと、 InDesignが その設定を結合して線が重ならないように整えてくれますが、このときの表示が一定しません。下記の現象が現在確認できています。

  • 出力紙では線が重なる一方、InDesignやPDFでは重なっていない。再度出力すると紙の方も直る
  • 操作中に消える。といっても見えないだけで、ストーリーの再計算、該当の段落で他の操作をすると見えるようになる(これはグラフィックボードを良いのに変えれば解決するのかもしれない)。

 

結論

  • フレームグリッドをベースにしたドキュメントだと、ちゃんと指定したところを基準位置として参照してくれないため、テキストフレームで使う。もしフレームグリッド中で使うなら見出しの装飾にとどめる。
    ベースライングリッドを使えばテキストフレームでも行送りの揃ったドキュメントは作れるので、そっちに切り替えてもいいかもしれない(文字数とフレームサイズの計算は面倒になるけども)。

 この機能のおかげでコラム、画像、注釈もりもりの文書もかなりスムーズに組めたので、 単純な囲みや色をつけたいならこの上なく大変便利な機能です。ただクセが強く、どこまで飾るものに使うかは見極めが難しい機能です。

  例えば囲む+色、くらいの体裁なら対応は容易なものの、他にさらなるデコレーションが求められたときにこの機能を使うと「途中に画像や表組みがあると途切れてしまう」仕様のおかげで邪魔になりかねない。よしんばできたとしても、作った人以外には極めて対処の難しいスタイルができあがってしまう

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