公開日:2016年6月9日
MacをEl Capitanにしたので、5月からCC 2015をようやく使い始めています。
アートボード機能やデザインプレビューなどは今のところ使っていないのですが、少し前のCC(2014だっけ?)から実装された「画像アセット」がとても便利だったのでメモします(しかし本業のDTPでの用途が思い浮かばないのが悲しい)。
「画像アセット」は、[環境設定→プラグイン]の[Generatorを有効にする]にチェックを入れて、[ファイル]メニューの[生成→画像アセット]にチェックを入れて使用します。※
画像として書き出したいレイヤーまたはレイヤーグループを、拡張子をつけた名称にしてpsdファイルを保存すると、psdファイルと同階層に「(psdファイル名)-assets」というフォルダができ、そこに画像が書きだされます。
※[画像アセット]のチェックは、psdを別名保存するたびにリセットされます。
psdファイルの履歴を残すように使うには、一番上にレイヤーグループ「●●●.png」※(作例では20160529.png)を作成し、他のレイヤーはそのレイヤーグループに格納して管理します。
※レイヤー名に「+」のみのものがあると、エラーが出て書き出せません(「+」は画像アセットでの区切り文字のため、画像アセット使用時にはそれ単体でレイヤー名に使えない)。
無事にファイルを書き出すことができました。通常では、同じ階層に「(psdファイル名)-asset」というフォルダが作られ、そこに書きだした画像が保存されています。
書き出される画像は、psdを保存するたびに上書きされます。レイヤー名を変更しても、別ファイルとして書き出されないことに注意が必要です。
例えば、レイヤー名を「20160529.png」として書きだしたのを「20160529-v2.png」に変更しても、アセット用フォルダには「20160529-v2.png」しか残りません。もともとあった「20160529.png」は削除されます。
なので、履歴としてきちんと残しておくには、1.「●●●●●-v2.psd」のように、psdを別名保存してバージョニングする(psdファイルごとにフォルダが作られるため、アセットフォルダ自体を履歴にできる)、2.書きだした画像をアセットフォルダから移動しておく(リネームの必要がある)などの手段が必要です。
今回私は2.の「書きだした画像をアセットフォルダから移動しておく(リネームの必要がある)」の方を使用しました。CS時代より簡単になったとはいえ、これでもちょっと面倒だったので、方法は再考の余地がありそうです。
コンバット・のんたさんよりいただいたコメントをもとに、「アセット書き出し→書きだされたゴミ箱に捨てる」をやってみました。
同名のファイルをゴミ箱に捨てた場合、タイムスタンプがファイル名に付加される※ので、常に一意のファイル名でとっておくことができますね! ありがとうございます。盲点でした。
さっきRTしたこれ、アセット画像を生成→一旦ゴミ箱に捨てる→生成→捨てるを繰り返して作業終わったらまとめてサルベージすればリネームしなくて済む?ウチのPCはゴミ箱に同じ名前のファイル捨てると、捨てた日時が自動でファイル名に追加される https://t.co/mOQsgkwbmB
— コンバット・のんたは諦めない (@alnonta) 2016年6月9日
※OS X El Capitanの場合。たぶんCCが使えるMacなら大丈夫。
書きだしたファイルを使って、「並べてイラストができるまでの過程を一覧する」「完成までのGIFアニメを作る」「線画レイヤーを画像アセットで書き出して塗り絵用にする」などが考えられます。
CS6まではpsdと一緒にjpgかpngを保存するスクリプトを使って履歴となるファイルを作っていたので、標準機能で対応できるようになって「いい時代になった…」と感動しています。
【余談】書きだしたファイルを使って過程のGIFアニメを作るには、[ファイル]メニューの[スクリプト→ファイルをレイヤーとして読み込み]を使うと楽です。
Photoshop ヘルプ / レイヤーからの画像アセットの生成:Adobeの公式ヘルプ。書き出し方法と、区切り文字など、レイヤー名の命名規則が記載されています。
ベテランほど知らずに損してるPhotoshopの新常識(4)まだスライスで消耗してるの?「画像アセットの生成」でスライス不要のサクサク切り出し:AdobeサイトのPhotoshopに関する連載記事です。ヘルプの内容に加え、作業の効率化、フォルダ管理についても掘り下げられています。