公開日:2017年2月24日
InDesignでも「選択したオブジェクトのみjpeg/png書き出し」※ができます。
※PNG書き出しはCS6から実装されています。
めでたく校了して安心したのも束の間、「テキストと画像抜き出してほしい」と言われること、結構あると思います。
そこでちょっと取り扱いに困るのが「引き出し線とそれに伴う説明」を付加している画像です。
「説明のテキストは大きさを統一したい」「引き出し線や説明文をスタイルで一括管理したい」ため、大抵の場合は画像そのものに直接引き出し線は置かず、InDesignに配置した後に改めて付加します。
リンク画像と引き出し線とは別々のものです。なので画像のみほしいと言われた場合は問題ありませんが、「引き出し線、説明文込みの画像」を求められたらちょっとピンチです(ってほど大げさではないけど)。
そこで、冒頭に記載した「選択したオブジェクトのみjpeg/png書き出し」を使います。
まず、引き出し線、画像、説明文など該当パーツをグループ化(⌘+G)します。
このグループ化したオブジェクトを選択した状態で、[ファイル→書き出し]を選択します。
[書き出し]ダイアログで[ファイルの種類]のプルダウンメニューから[JPEG]または[PNG]を選択します。作例は[JPEG]を選択しています。
[JPEGの書き出し](または[PNGの書き出し])ダイアログの[書き出し]から[選択部分]のラジオボタンを選択し、[書き出し]をクリックして完了です。
あまり頻度の高い作業ではありませんが、覚えておくと地味に便利です。
「画像」「画像を含んだグループオブジェクトまたはフレーム」しか書き出し対象にはできませんが、選択したオブジェクトをjpeg書き出しするスクリプトを書きました。…利点は「ダイアログをスキップできる」「ファイル名を逐一指定しなくてもいい」の2つです。
//選択したオブジェクトをjpeg書き出し
//解像度350、AdobeRGBで書き出します。
//保存されるjpegファイルは、開いているInDesignと同階層に保存されます。
//用途:スクリーンショットに引き出し線をつけたものを画像にしたいとき、画像を含んだパーツを単独で書き出したいとき
//フォルダパス取得
var DocPath = app.activeDocument.filePath;
//jpg書き出しオプション
var jpgobj= app.jpegExportPreferences;
jpgobj.exportingSpread = false;
jpgobj.exportResolution = 350;
jpgobj.jpegColorSpace = JpegColorSpaceEnum.RGB;
jpgobj.jpegRenderingStyle = JPEGOptionsFormat.BASELINE_ENCODING
jpgobj.jpegQuality = JPEGOptionsQuality.HIGH;
//ファイル名取得~jpeg書き出し
var selobj = app.activeDocument.selection[0];
//画像を含まないオブジェクトを選択していた場合はエラーアラート
try{
var ObjName = selobj.allGraphics[0].itemLink.name;
result = ObjName.indexOf(".");
FileObj2 = ObjName .substr(0, result);
// 書き出しパス
folderRef = new Folder (DocPath+"/"+FileObj2+".jpg");//保存するフォルダ(ファイルパスを指定)
selobj.exportFile(1246775072,folderRef);
alert(FileObj2+".jpg"+"が書き出されました");
} catch(e){
alert("リンクされた画像はありません。画像か、画像が含まれたフレーム、オブジェクトを選択してください。");
}
選択したオブジェクトをpng書き出し(InDesign CS6から使用可能) スクリプト本文
現在選択しているページをjpeg書き出し スクリプト本文