公開日:2014年2月11日 最終更新日:2022年6月23日
Illustrator、InDesign共に搭載されている[パスファインダー]パネルは、名称こそ同じですが、できることがお互いに異なります。Illustratorは非破壊でのオブジェクト編集に、InDesignはパスやアンカーポイントに関して秀でているように感じます。
例えば、パスファインダーの[追加]は、Illustratorではoptionキーを押しながらクリックすると「複合シェイプ」を作成して非破壊の編集ができますが、InDesignではオブジェクトは合体したきりなので、再編集できません。
そのため、「吹き出し」がInDesign上で必要になるときには悩みどころです。
違いをまとめたのが下表です。
項目 | Illustrator | InDesign |
追加 |
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前面オブジェクトで型抜き |
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交差 |
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中マド |
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背面オブジェクトで型抜き |
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分割 |
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刈り込み |
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合流 |
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切り抜き |
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アウトライン |
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option+クリックによる複合シェイプの作成 |
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シェイプの変換 |
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パスの結合 | [パスファインダー]パネルには無く、アンカーポイントを選択している際に[コントロールパネル]に表示される。 |
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パスを開く |
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パスを閉じる | オープンパスの2点を選択してcommand+Jで可能 |
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パスの反転 | リフレクトツールまたは「変形」効果で対処可能 |
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ポイントを変換 | [パスファインダー]パネルには無く、アンカーポイントを選択している際に[コントロールパネル]に表示される。 |
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InDesignでは複合シェイプができないのは痛いところですが、[シェイプを変換]がInDesignで[パスファインダー]パネルを使用する場合の利点です。
例えば、「四角い画像を丸くトリミング」という作業が、画像の再配置無しで実現できます。