公開日:2013年4月17日
aiファイルで入稿時(後工程でInDesignに貼るなど、Illustratorで完結しない場合)に使っているスクリプトです。
このスクリプトは、開いているドキュメント全てに対して「PDF互換ファイルを作成」を設定して保存します。現状、自分の業務ではまだ問題は出ていませんが、あくまで、チェックのし忘れを防げる、という程度のものなので注意してください。
/*
IllustratorSaveOptions
compatibility:Illustratorの互換性。ILLUSTRATOR17がCC。それ以降のが用意されていないのが少々怖い
Compatibility.ILLUSTRATOR16はCS6
Compatibility.ILLUSTRATOR15はCS5
Compatibility.ILLUSTRATOR14はCS4
compressed :「圧縮の使用」の有無を指定。trueはチェックあり。falseはチェックなし。
embedICCprpfile:「カラープロファイルの埋め込み」を指定。trueはチェックあり。falseはチェックなし。
embedLinkedFiles:「配置した画像を含む」の有無を指定。trueはチェックあり(画像が埋め込まれる)。falseはチェックなし。
fontSubsetThreshold:フォントの埋め込み。100が原則。
pdfCompatible:PDF互換の有無。trueが原則。falseにすればaiファイルの容量は軽くなるが、出力/印刷に適さない。
saveMultipleArtboards:アートボード毎に保存するか。trueだとアートボード毎にファイルが保存される。falseだとそのまま保存
*/
var SaveDoc=new IllustratorSaveOptions();
SaveDoc.compatibility = Compatibility.ILLUSTRATOR17;
SaveDoc.compressed = true;
SaveDoc.embedICCprpfile = false;
SaveDoc.embedLinkedFiles = false;
SaveDoc.fontSubsetThreshold = 100;
SaveDoc.pdfCompatible = true;
SaveDoc.saveMultipleArtboards = false;
var docs = app.documents;
var count = docs.length;
for(var i = count-1; i > -1; i--)
{
var saveFile = new File(decodeURI(docs[i].path));
docs[i].saveAs(saveFile, SaveDoc);
docs[i].close(SaveOptions.DONOTSAVECHANGES);
};
「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れているかどうかは、.aiファイルをAcrobatで開いて確認できます。
チェックを入れた場合は、Acrobatで閲覧することができます。このままプリフライトすることも可能です。
一方、チェックを外した場合では、データサイズ自体は軽くなりますが、Acrobatでは正しく表示されません。この状態だと、後の工程でInDesignに配置するときや製版処理時などにエラーが出ます。
データサイズは大きくなってしまいますが、aiファイルを外部に渡すときは、「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れておきましょう。