公開日:2019年4月9日
[アピアランス]パネルで設定するので、動かすときにやや融通がきかなくはなりますが、線だけで作ると片方(両方)を動かし忘れることがあるので、その対策として作りました。
[アピアランス]パネルから塗りを追加し、[文字]より下に移動※。
※[文字]の塗りを無しにして、[アピアランス]パネルで塗りを2つ追加しても可。この場合、以降の操作は下にある塗りに対して適用していきます。
[アピアランス]パネルの[fx]から[パス]→[パスのアウトライン]を適用。
続いて、[形状に変換]→[長方形]を適用。作例では[サイズ]は[値を追加]、幅と高さにはそれぞれ0.5mm、6.35mmを指定しています。
ここで設定した幅の値が「効果線とテキストとの距離」に、高さの値は「効果線の長さ」にそれぞれ関係します。
いつも[パスのアウトライン]は[長方形]の下に適用されるので、順番を入れ替えます。ここで色も変えました。
これで「1.文字の下にアミ(またはベタ)をしく」は完成です。
「1.」で敷いた塗りに、[パスの変形]→[変形]を適用。作例では、[水平方向]に99%、[垂直方向]に102%を設定、[コピー]には1を入力します。
水平方向で設定する値が小さいと、完成した際の線が太くなります。垂直方向に100以上、コピーを1に設定するのは、以降の処理で必須です。
これに[ワープ]→[円弧]の効果を追加します。作例では、[水平方向]を選択して、[カーブ]には30%と指定しています。
ここで設定するカーブの値が、バンザイしたときの線の開き具合に関係します。
「2.」まで作成できたら、[パスファインダー]→[背面オブジェクトで型抜き]を適用。
[背面オブジェクトで型抜き]を[アピアランス]パネルで[塗り]の一番下に移動すると、バンザイ型の効果線になります。
ここまでの作例では、バンザイ線に強弱がついていました。これを均一にするには、「2.」の途中で追加した[ワープ:円弧]を変形効果の下に移動します。
完成図では、線の先が四角い状態です。丸くしたい場合は[パスのオフセット]を[塗り]の末尾に加えます。
[角の形状]は[ラウンド]で、0.1mmなどごく小さい値を設定。結構線は太くなってしまいますが、先端が角丸になり少し柔らかい印象を出せます。
回転する場合は、[アピアランス]パネルの末尾に[パスの変形]→[変形]を適用して、[角度]に任意の角度を入力(作例では30)。
バンザイの左右を非対称にするときは、「2.」途中の[ワープ]→[円弧]の[変形]→[水平方向]に任意の値を入力。
プラス方向の値だと文字右側の線が、マイナス方向の値だと文字左側の線が長くなり、それぞれ反対側の線は短くなります。
作例は赤→青を真ん中で二分割したグラデーションを使って塗り分けています。
どれか1行が長い場合や、「2.」途中の変形効果で[垂直方向]の値によっては、[背面オブジェクトで型抜き]を加えたときにうまく処理できないので、数値をいろいろいじってみてください。勢いで作成しましたが、実戦的に使うには、もう少し調整が必要みたいです。