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段組みをテキストフレーム設定で作っている場合は要注意。アンカー付きオブジェクトのX基準「列枠」と「テキストフレーム」の違い

公開日:2019年12月11日 最終更新日:2019年12月17日

 この記事は、DTP Advent Calendar 2019の11日目の記事です。11日の水曜日(だから何)

 「アンカー付きオブジェクトの基準位置」の設定での「テキストフレーム」と「列枠」の違いをとり扱い、これらの設定の違いで、オブジェクトがどこに来るのかを明確にしておきます。

アンカー付き位置の求め方

 アンカー付きオブジェクトを[カスタム]で挿入した場合、①[アンカー付き位置]で設定した座標に②[アンカー付きオブジェクト]の[基準点]が来ます。

アンカー付き位置の求め方

作例では、図のように決定されています。

アンカー付き位置
アンカー付きオブジェクトの基準点

「列枠」と「テキストフレーム」

 作例では、[アンカー付き位置]の[X基準]に[列枠]を設定していますが、これには「X基準をテキストフレームにすると、複数段の場合オブジェクトをうまく揃えられないことがある」という理由があるからです。

 InDesignで複数の段をもつドキュメントを作成するときには、

  • テキストフレーム設定で段数を指定して分割する(フレームは1つ)
  • 段数分テキストフレームを連結する(フレームは段数分の個数)

の2つの作り方がメインとなります(段落スタイルで段分割という手もありますがあれは複数段を一部に作る機能なので割愛)。作例ではテキストフレーム設定によって複数段にしています。このドキュメントに挿入されているアンカー付きオブジェクトたちの設定を変更し、[アンカー付き位置]の[X基準]を[テキストフレーム]に変更すると…

位置が変わってしまった

 アンカー付きオブジェクトの位置が意図しない位置に変わってしまいました。オブジェクトスタイルでまとめて設定を変更したので、非常に悲惨な状態になっています。

 なぜこのような状態になったかというと、アンカー付きオブジェクトでは下図のように、[テキストフレーム]はフレーム全体の幅、[列枠]は一段ごとの幅で解釈されているからです。

テキストフレームと列枠との解釈の違い

「列枠」に影響を与えるプロパティ

 [列枠]では、段分割や段抜き、フレーム内マージン設定も反映されます。

列枠には、段分割や段抜き、フレーム内マージンの設定も反映される1 列枠には、段分割や段抜き、フレーム内マージンの設定も反映される2
プロパティ列枠への影響
左右インデントなし
テキストフレーム内マージンあり
段抜きあり
段分割あり

 左右インデントは[列枠]使用時には何も起きませんが、[アンカー付き位置]の基準が[アンカーマーカー]のときにはインデントした分オブジェクトが移動します。
[列枠]はフレームの設定から、[アンカーマーカー]は段落や文字の設定から影響を受けるということになります(アンカーマーカーについては、この記事では 詳しく 触れません)。

X基準の指す位置一覧

 Y基準は[仮想ボディの中央][ベースライン]など、文字揃えでも使う設定が多いのでわかりやすいですが、X基準が指す位置は「アンカーマーカー」「列枠」などアンカー付きオブジェクトでしか使わない値が多い(Y基準にもあるけども)のでやや分かりづらいので、どこを指すのか抜粋しました。

X基準の指す位置一覧

まとめ&これからの複数段ドキュメントの作成方法

 先日発表されたInDesign 2020で、段間罫線が実装されました。この機能はテキストフレーム設定から段組みを設定したものでないと動かないので、これからはフレームを連結して段組みを作るよりもテキストフレーム設定から段組みを作るのが増えそうです。

 合わせて、 段組みの作り方またはアンカー付きオブジェクトの設定によっては、レイアウトが崩れるかもしれない状況も一つ増えることになりました。

 その中で、複数段のドキュメントにおいてアンカー付きオブジェクトを本文の一連の流れに置く場合は「アンカー付き位置のX基準は列枠」を心がけると、どちらのケースでも対応できてデータの汎用性がアップします。

 アンカー付きオブジェクトは、文章量の増減に対応し移動してくれるので、ページ数の多いドキュメントの場合非常に便利な機能です。置いた後に手動で動かしてもいいんですが、ビシッと設定を決められるようになると、オブジェクトスタイルに登録しての使い回しができて大変作業の進行が早くなります。アンカー付きオブジェクトを活用して、少しでも楽しいDTPライフを!

サンプルファイル

 この記事で使用した作例のinddファイルです。InDesign 2020で作成しています。それより前のバージョンの場合は、同梱しているidmlを使用します。

関連リンク

InDesign:文字と一緒に移動して欲しい画像の扱い(2)

余談

  • 作例のような構造なら、インラインで挿入してその段落の行送りを(自動)にしてもOK。列枠とかテキストフレームは気にしなくて済みます (ただし手動で動かしにくくなる) 。
  • 作例に使用しているサイトは実際にあるので(ワイヤーフレームはInDesignで作成してからコーディング)、暇ならお立ち寄りよろしくお願い申し上げます。
  • 今回の記事からGutenbergで書いています。順番入れ替え、再利用ブロック、マークダウン対応により快適。

skskSketch 〜よそいちのイラストサイト〜

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