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【InDesign】後から変更すると危険な環境設定

公開日:2014年7月19日 

前の記事「【InDesign】環境設定を自分仕様にするスクリプト」に関連して、後から変更すると危険な環境設定について注記します。

これらの環境設定を後から変更し、気づかないまま作業を進めれば、事故になることは想像に難くありません。

①[高度なテキスト]→[文字設定]

この項目には、「上付き文字」「下付き文字」「スモールキャップス」の設定があります。

ドキュメント中で上付き文字などを設定した箇所は、ここで設定している数値によってサイズ、位置が決定されています。そのため、ここを後から変更すると、「上付き文字」「下付き文字」「スモールキャップス」を設定した箇所の文字サイズが変わってしまいます。

[環境設定]→[高度なテキスト]→[文字設定]変更前

[環境設定]→[高度なテキスト]→[文字設定]変更後

[環境設定]→[高度なテキスト]→[文字設定]Before-After

この項目を後から変更するのは特に危険です。チェックボックス式の設定項目ではないためです。変更前の数値をメモしておくもしくは自分で覚えておかないと、元に戻せなくなります。

②[組版]→[テキストの回り込み]

[環境設定]→[組版]→[テキストの回り込み]

[テキストの回り込み]には、[オブジェクトの次にテキストを均等配置][次の行に合わせる][テキストの背面にあるオブジェクトを無視]の3つのオプションがあります。

[オブジェクトの次にテキストを均等配置]は、テキストの段落設定が[左/上揃え][右/下揃え]の場合、回り込みの設定をしたオブジェクトに接するテキストが「均等配置になるか(オンの場合)」「段落の設定を優先するか(オフの場合)」を指定するものです

[次の行に合わせる]はチェックありの場合、回り込みを設定したオブジェクトの後にあるテキストの行送りが保持されます。チェックなしにするとこの行送りが外れ、見た目が変わってしまいます。

[オブジェクトの次にテキストを均等配置][次の行に合わせる]チェックあり-なし

[テキストの背面にあるオブジェクトを無視]にチェックしておくと、テキストが回り込みを設定したオブジェクトより前面にある場合、そのテキストに対しては回り込みをかけません。一方チェックなしにしておくと、常にテキストは回り込んでしまいます。

[テキストの背面にあるオブジェクトを無視]チェックあり-なし

③[組版]→[文字組み互換モード]

[文字組み互換モード]には、[CIDベースの文字組みを使用][縦組み中の欧文に垂直・水平比率を適用する方向を切り替える][縦組み中で引用符を回転(CS6からのオプション)]の3つのオプションがあります。

これらも、チェックの有無で結果が異なってしまいます。

以上、後から変更すると怖い環境設定でした。


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